投資先選定においてスポットコンサルを活用

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64
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業界調査 

サマリー

課題: ソーシングフェーズで投資先の業界動向やユーザーの本当のペインポイントを把握する
成果: 投資先の選定において判断材料となる業界経験者の声を収集できている

事業内容を教えてください。

DCMベンチャーズは、ITソフトウェア&サービス等の業界のSeed、Early、Midステージのスタートアップに投資するベンチャーキャピタルです。シリコンバレー、北京、東京にオフィスを構え、実践的な経営アドバイス、グローバルなビジネス・ネットワーク、資金提供により起業家をサポートしています。1996年以来、米国やアジアにおいて、325社を越えるテクノロジーベンチャーに投資し、運用総額は30億ドル超となっています。

ビザスクのスポットコンサルをどのように利用されていますか?

 ベンチャーキャピタルとしての活動は、投資先を見つけデューディリジェンスし、投資先を選定するソーシングフェーズと投資後のバリューアップフェーズに分けられます。当社では、投資テーマを設定して各メンバーが活動していますが、テーマを構築したり、投資先候補のデューデリジェンスのタイミングでスポットコンサルを利用しています。その中でも2つの活用法があります。

1つは、投資テーマを設定するにあたり、どのような業界で変革が起こりそうなのかといった俯瞰した業界の見立てを知ることが目的のケースです。もう1つは、特定の業界における業務の本当のペインポイントを把握することを目的に、現場で業務に従事する方の声をインタビューしてユーザー視点での課題を把握しています。いずれの場合も、対象となる業界と組織内での想定経験を伝えて、アドバイザーを紹介してもらっています。ビザスクからは、こちらの調査目的も考慮し、一定の幅でリストを提供してもらっていますので、アドバイザーを選びやすいです。案件にもよりますが、1つのテーマに関して複数のアドバイザーと面談し、偏りなく情報収集できています。

スポットコンサルのメリットをどのように認識されていますか?

 投資先を選定する上では、その業界や事業に対する深い理解が必要になります。外部からでは見えにくい業界内の動きや本当の課題を業界経験者のインタビューを通じて把握できることが魅力だと思います。インタビューの設計を予め詳細に行っていますので、効率よく仮説検証ができています。

紹介でインタビューをすると時間もかかりますが、依頼をしてから1~2週間程度で面談を実施できているのでスピード感も十分だと感じています。また、特定の業務の経験者の声を聞きたいケースでは、紹介ではなかなかたどり着くことができません。専門性の高い業務の経験者にも出会うことができるのもメリットの1つです。

今後の展開を教えてください。

現在は、ソーシングフェーズでスポットコンサルを利用していますが、バリューアップフェーズでも活用できると思います。投資先企業で何かしらの大きな事業展開を検討している時など、投資先の経営者と一緒に情報収集することも考えられます。当社内ではソーシングフェーズでスポットコンサルを利用することが1つの業務の型として定着してきています。アウトプットや判断の質を高めるためにも、外部の業界経験者の声を聞くことはベンチャーキャピタルに限らず様々な業務に従事する方にお勧めできると思います。