エンドユーザーの真のニーズを把握

NUMBER
57
CATEGORY
業界ニーズ調査 

事業内容を教えてください。

日本ゼオンは、原油から分離されたナフサをさらに精製して作られるC4留分やC5留分(炭素原子を4個ないし5個持つ炭化水素類)を原料として、そこから生まれる素材を事業展開しています。代表的なものでは、タイヤ用合成ゴム、自動車のホースやパッキン等のための特殊合成ゴム、手袋用ラテックス、各種粘着テープや紙おむつ向け材料、スマートフォン用カメラレンズ素材や、液晶テレビ向け光学フィルムなどを開発販売しています。

ビザスクのご利用のきっかけを教えてください。

ベンチャーマッチングイベントで、ビザスクを知る機会を得ましたが、その後なかなか使うチャンスがありませんでした。しかし、2017年に新中期経営計画がスタートし、経営トップからも外部との連携を図りながら、新しい領域を探索していこうというメッセージが出されました。経営企画部として研究部門の個々人のテーマ探索を支援していく仕組みを整えていく中で、一つの方法としてビザスクを活用してみようということになりました。

ビザスクはどのように利用されていますか?

研究部門が部品メーカー向け材料に関して、更に川下のエンドユーサーから直接情報を取れないか要望があり、「スポットコンサル」を初めて利用しました。また、ビザスクの「業界ニーズ調査」も活用して、保有する技術のマーケットニーズの調査も行っています。「業界ニーズ調査」では、当社のある技術に対してどのような利用ニーズが想定できるかなどを予め回答いただきました。1週間で約20の提案をいただき、質・量ともに期待以上の回答を得ました。アドバイザーの経験と回答から面談する方を決めて実際にお話を伺いました。特定の素材や技術に関する案件でしたが、スピーディに面談まで進められたと思います。

 スポットコンサル・業界ニーズ調査のメリットをどのようにお感じですか?

当社は素材メーカーですので、エンドユーザーの真のニーズを直接把握する機会をなかなか持ちにくいのですが、エンドユーザーの技術課題や市場ニーズ、ホットな技術トレンドなどの情報を収集することができるようになりました。研究部門でクチコミが広がり、研究初期のコンセプト立案フェーズ、仮説検証フェーズでこれまでに15案件実施しています。実際に面談をした研究員からも「開発品の有効なアプローチ方法(マーケティング方法)を知ることができた」、「開発品の抱えている課題や今後発生する可能性のある課題を先取りすることができた」などの声が寄せられています。調査した内容は、社内検討会等のような場で共有しています。想定ユーザーの声や専門家からのアドバイスで仮説を検証したうえで、検討会の議論ができているのではないかと思います。

今後、ビザスクをどのように利用していくお考えですか?

ビザスクを使うと、いつもとは逆の立場で依頼側として、エンドユーザーの話を聞くことができます。今後も継続してエンドユーザーの課題やニーズの情報収集に活かしていきたいです。業界を代表するエンドユーザーにお話を聞くほかに、B to C要素のある商品などでは実際に利用される方に対してグループインタビューのような形式でお話を伺うことも検討しています。また、当社の開発コンセプトが適切かどうか、ビザスクの「エキスパートサーベイ」を実施して複数の専門家からアンケート回答をいただき、妥当性の検証に活用することもできるでしょう。実際に開発が進んだタイミングでは、プロモーション資料案を見てもらいながら、より有効なプロモーション方法のアイデアや資料の問題点を指摘してもらうことも考えています。現在は研究部門での利用が多くなっていますが、今後は事業側の販売やマーケティング担当部署でもアジアなどの新たな市場に進出する際のマーケット調査などに活用できるのではないかと考えています。